1998年4月20日

ポケットサイキッカー

☆Episode1  「その力、人の平穏乱すものじゃ! 使ってはならぬ!」  「何を言っているの。あたしのじゃまをしないで!」  「無念じゃぁ~!」  「今はまだ、この力(ケーブル)が必要なの……」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ☆Episode2  「あなたは、まだキースの所にいるのですか……」  「逃げてくれ! エミリオ! ぼくの中の悪魔が目覚める前に……」 『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』  「やい、エミリオ! 今買ったばかりの『ポケットピ○チュウ』よこしな!」  「だ、だめだよ! これはウェンディーに頼まれて……」  「やかましい! そんなのオレの知ったことじゃねェ!」  「うわーん! 光よ!」 ぴかぁ~~っ!  「ああ、また……。こんな力(グッズ)があるから……」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  Episode3  カプセルが開き、ソニアはゆっくりと目を開いた。  「今日のメンテナンスは終わりました。もういいですよ、ソニア。そうそう、 あなたのサイキックパワーを上げる『サイキック強化スーツ』ができています から、それを着なさい」  「はい、ウォンさま」  ソニアはウォンに手渡された黄色いスーツを身に着けた。  「ウ、ウォンさま、こ、これは……」  「うむ、よく似合いますよ、ソニア」  耳カバーには黄色と黒に塗分けられたうさぎのような耳が。そして、スーツ のおしりには稲妻をかたどったようなしっぽがついていた。  そう、まるで「ピ○チュウ」のコスプレのようだった。  「そのスーツを装着したあなたを『ソニチュウ』と呼ぶこととします。今強 化型の『ラ○チュウ』型のスーツも開発中ですから、楽しみにしていなさい、 ソニチュウ」  「いやあの、それよりも、その呼び名はちょっと……」  「ソニアのメンテナンスはもう終わったのか?」  キースとブラドが部屋に入ってきた。  「キッ、キースさまっ!」  「ああ、これはこれはキース様。今はソニアではなく、ソニチュウですよ」  「なに?」  恥ずかしい姿を最愛のひとに見られて、真っ赤になっているソニア、いや、 ソニチュウを、キースは見つめた。  「か、かわいい……」  「え?」  「よく似合うよ、ソニア……。いや、今はソニチュウだったか」  「は、はい! わたしはキースさまのソニチュウです☆」  いきなりラブラブモードに入るふたり。  ウォンはすでに次のスーツの設計作業をしていた。  「ケッ! なあにが『ソニチュウ』だか」  ブラドはゲー○ボーイを取り出しながらつぶやいた。  「やっぱポ○モンっつったら『イ○ツブテ』に決まってるだろうが!」 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  Episode4  ゲイツには目的があった。  最愛の妻と娘を奪ったサイキッカーどもを根絶やしにすること。  そして、娘が死の間際につぶやいたあの言葉。 『図鑑が……』  ゲイツはセンサーを作動させ、そのふたつを持った相手を探す。  『(ポ○モン所有の)サイキッカー発見……。捕獲(ゲット)する……』 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  Episode5  「バーン、これが最後だ。同志となれ」  「キース! おまえは間違っている! 目をさませ!」  「おまえのその『ミュ○』、それで図鑑が揃うのだ。さあ、バーン!」  「いいかげんにしろ! おれがどれだけ苦労してこいつを手に入れたのか、 おまえにわかるか! 夜も寝ないで昼寝して、バイトでかせいだ金を『コ○コ ○コミック』につぎ込んで、ようやく当選したんだ! そう簡単に渡してたま るか!」  「しょせんは炎(赤)と氷(青)。交わることはないのかもしれんな……」  今、最後の闘い(笑)が始まる……。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆