2005年3月19日

空想科学ラジオ読本

 週末ナチュラリストをひさしぶりに聞きましたが、まだ「空想科学ラジオ読本」のコーナーやってたんですね。

 今週は地球の自転と公転についてだったのですが。
 高速に動いている地球からなぜ投げ出されないのか? という疑問に柳田理科雄氏が出した喩えは……。

「新幹線が発車するときはシートに押さえつけられますが、一定の速度以上になるとそれを感じないのと同じです」

 ええっ! それって「一定の速度」以上なら、加速中でも G を感じないってこと(笑)!?
 つまり、新幹線がその「一定の速度」以下で走っていると、乗客はずっとシートに押さえつけられているんだ(爆)!!
 徐行運転なんかしたら、乗客は大変ですね。

 きちんと答えるなら「自転・公転による遠心力より、地球の重力のほうがものすごく強いから」でじゅうぶんですね。
 わざわざ変な喩えを出す必要はないような……。

2004年9月20日

「天動説」の小学生4割 再び

「天動説」の小学生4割=月の満ち欠けと月食も混同~国立天文台調査(時事通信)

 「太陽は地球の周りを回っている」と思う子供が4割、月の満ち欠けが起きるのは「月が地球の影に入るから」と、月食と混同している子供も4割~。国立天文台の縣秀彦助教授や小学校教諭らが20日までに全国の公立小学校4~6年生を対象に調査したところ、こんなショッキングな結果が出た。

 以前も書きましたけど、なんだかなぁって感じですね。
 でも、授業で習わなくても本やらテレビやら漫画やらアニメやらで知るものじゃないんでしょうか?
 わたしが子供のころは、学研の「ひみつシリーズ」なんかを夢中で読んでたけどなぁ。

2004年4月17日

天動説復活!?

 小学生の4割が「太陽が地球の周囲を回っていると思っている」らしいですね。

「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の4割

 こんなの常識レベルの話だと思っていましたが……。
 じゃあ「太陽系」って何だと思ってるんだろう?

 しかし、学力低下どころの話じゃないですなぁ。
 先日の「空想科学ラジオ読本」で「オームの法則」やってたので、ツッコミ入れようかと思っていたんですが、それ以上のインパクトがありました(笑)

2004年3月12日

空想科学ラジオ読本

 ラジオの「週末ナチュラリスト朝ナマ」という番組に「柳田理科雄先生の空想科学ラジオ読本」というコーナーがある。
 仕事中にカーラジオで聞くことがあるのだが、ツッコミどころ満載で、もう運転どころではなくなるのがたまらない(笑)

 先日はドラマの「エースをねらえ」について「科学」していたのだが……。

 第1話のアバンタイトル。
 お蝶婦人がラリー中に放ったスマッシュのボールが、相手コートにワンバウンドした後、フェンスによじ登っていたひろみの目の前を通過した、というシーン。

 ボールは画面を一瞬で通り過ぎたので、速度は90km/hは出ている。
 コートとフェンスの間の距離は画面で見る限り、50メートルはありそうだ。
 このことより計算すると、お蝶婦人が放ったスマッシュの初速は247km/hは出ている。
 世界記録は男性選手のサーブ時の240km/hだから、それよりも速い。
 おそらく50年後にもお蝶婦人のようなものすごい選手は現れないだろう……。

 ちょっとまてい。
 これのどこが科学やねん?
 ロケ地へ行って、コートとフェンスの間の距離を実際に測るとか、ボールを撮影時と同じように飛ばしてもらってスピードガンで測るとか、それくらいするもんじゃないの?

 パーソナリティの一文字弥太郎氏は「柳田先生はテレビの画面を定規で測ったりして、科学的に見ているんですね」と関心していたが、どこが科学的なんだろうか。
 そんな非科学的な行動を、柳田氏は肯定こそしなかったが、否定もしていなかったなぁ(笑)

 火星の話のときも、こんなやりとりがあった。

柳田「火星へ行くには片道1年半かかります」
一文字「では、行って帰ってくるだけで3年かかるんですね」

 地球も火星も太陽の周りをそれぞれ違うスピードで回っていることをすっかり忘れています。
 「行って帰るだけ」だと、行きと帰りで距離が変わってきてしまうので、単純に2倍にはできないはずなのですが。
 柳田氏もちゃんと説明してあげればいいのに。
 そのことを知っていればですけど(笑)